3期生の海老沼匡です。先日、講道館杯全日本柔道体重別選手権大会に出場しました。柔道選手の中では、もっとも優勝するのが厳しく、難しいと言われる大会です。なぜなら、高校生から社会人までの予選を勝ち上がった強者の選手達が出場し、1回戦から気の抜けない熱戦が繰り広げられ、なおかつ試合数も多い、とてもハードな大会だからです。
そんな大会に私は覚悟を持って臨みました。もちろん優勝のみを目指して。
ですが、試合に向けての準備がとても大変でした。たくさんの試練がありました。体調を崩してしまい、寝たきりの日々。ケガをしてしまい、練習どころか体を動かすこともできない日々。とても辛く、厳しい、そんな出来事が何回も何日も続きました。神様に「私なんか悪いことしましたか?」と聞きたくなるような、そんな想いのときもありました。私は弱い人間です。神様に必勝祈願や、家内安全、交通安全とお願いばかりしているのに、何か嫌なことが起きたら、神様をせめる。そんなんじゃ神様は力をかしてくれない。お願いばかりをするのではなく、日々の感謝の気持ちを伝えていかなくちゃと思うようになりました。そんな自問自答を繰り返す日々の中で、私は心に決めていたことがありました。それは、絶対に諦めないこと。どんなことが起きても前を向いて、何をすべきかを考えること。私は浮き沈みが激しい性格なので、アクシデントで沈んでしまうことが多々あります。ですが、今回の講道館杯で優勝するという目標のために、どんなことが起きようが前を向く。絶対に沈まない。たとえ沈んでしまってもすぐに切り替える。そう決めていました。
そうして覚悟をもって臨んだ講道館杯は、準優勝という結果に終わりました。結果に対してはもちろん納得していません。とても悔しいです。ですが、次のグランドスラム大阪の出場選手に選んで頂いたので、次に繋げることはできました。
色んな試練を乗り越え、試合の畳に立ち、試合ができたことはとても嬉しかったです。ですが、73kg級に階級を変えて1年。未だにまだ優勝できていません。私自身しっかりと自分と向き合い、優勝するために(何が足りないのか?)(甘さはないか?)自問自答を繰り返してグランドスラム大阪に向けて準備していこうと思います。
これからオリンピックに向けて、もっと厳しい戦いになると思います。今回の結果と内容を踏まえて、もっと強くなれるように、優勝できるように、日々精進していきます。
最後になりましたが、今回の講道館杯ではたくさんの応援、サポート、本当にありがとうございました。