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私の恩師

こんにちは。
今週ブログ担当の山本杏です。

先日行われたインターハイで母校の桐蔭学園は、史上初のアベック優勝をしました。
OGとしてはすごく嬉しく後輩たちの頑張りが物凄く刺激になりました。

そこで私の恩師である桐蔭学園柔道部監督の廣川真由美先生とのエピソードを話したいと思います。
私が桐蔭学園に進学を決めた理由は家から通えるからでした。父親からも廣川先生の人間性が素晴らしい、と勧められたのも理由の1つです。
廣川先生の第一印象はとても優しそうな人だな、でした。
そして進学を決めた時に先生に言われた一言が『あんずちゃんには最初(練習が)、物足りないかもしれませんが』でした。
『そーなんだ。そんなにやらないのかな?』と心の中で思いました。しかし、入部すると毎日鬼のような反復練習、稽古、トレーニングが待っていました。
『物足りないかもしれませんが、って本気で言ってんのかこの人は』と毎日心の中で思っていました。
今でも出稽古で桐蔭学園の練習に参加しますが、今だに緊張するくらいキツイです。息ができないというか、間髪入れずに繰り返される反復練習が本当にしんどいんです。
でもその反復練習がどれだけ大切か学ぶことができたのも廣川先生のおかげで、今も大事にしています。
とても真面目な先生だからこそできる事だと思います。

その先生の生真面目さが裏目に出てしまった事が一度だけありました。
それは私が高校1年の関東ジュニア大会の計量の時のことです。
当時私は52kg級でした。当日計量だったので仮計量をして52.2kgでした。『よし、アップしてちょうどいいくらいだな』と思い先生に報告したら、血相を変えて『あと200⁈早く着込んで走ってこい!』と言われ、私は全く焦っていないのに先生は落ちてないことにびっくりしたらしく物凄く焦っていました。
言われるがまま着込み、走ってアップを始めました。
この時点ですでに大量の汗が出ています。ですが、先生は組手乱取りを永遠とやらせてきます。打込みパートーナーの先輩に『もう落ちてる…』と伝える程、絶対落ちていると感覚でわかりました。
そしてその組手乱取りは本計量ギリギリまで続きました。『よし、しっかりタオルで汗拭いて行きなさい!』と先生に言われ一緒に計量場所に行き、いざ測って見たら『51.3kg…』『やっぱりな…』
その数字を見た先生は私の肩をぶっ叩きながら
『なんだよー!もー!』と笑いながら言ってきました。こっちのセリフだよと心の中で叫びました。
今では笑い話ですが当時は全く笑えませんでした。
そんな生真面目な廣川先生は今でも私にとってとても大きな存在です。
いつか恩返しできるようにこれからも頑張って行きたいと思います。