柔道部コーチの海老沼聖です!
今回は、私の尊敬する指導者の一人、福田健三先生の話をしたいと思います。
私は5才から柔道を始め野木町スポーツ少年団に入団しました。
そこの師範が福田健三先生です。
福田先生の指導方針は、「目先の勝利より将来勝てる柔道」です。
小学校時代の団体戦は、技数や体重で巻き込むような技で勝たせるチームが多い中、うちの少年団は初戦で負けてしまう弱小チームでした。
それでも福田先生は「基本に忠実で、今勝てなくてもしっかりとした技をかける、絶対に最後まで逃げたりしない柔道」を徹底していました。
僕も、色気付いた派手な勝ち方や、楽な勝ち方をした時は、「そんな勝ち方なら優勝しても意味はない!」とこっぴどく怒られました。
その勝ち方一つにもこだわる先生に指導いただいたことが、私が今まで柔道が好きで27年間続けられた1番の理由だと思います。
目先の勝利、小学校で勝てればいいという柔道であったなら、どこかで限界を感じて柔道を辞めていたと思います。
将来勝てる柔道を、愛情いっぱいに教えてくれた先生を尊敬しています。
そんな福田先生の指導を受け、田舎の小さなスポーツ少年団を卒業した2人の選手が、昨年のリオデジャネイロ・オリンピックでオリンピックメダリストになりました。
これも福田先生に「目先の勝利よりも将来に勝てる柔道」を指導された成果だと思っています!
まだまだ福田先生の足元にも及ばない指導者ですが、先生に一歩でも近づけるよう、信念を持ってやっていきたいと思います。