パーク24柔道部

安心、安全、快適な、新たなクルマ社会を創造していきます。

文字サイズ
パーク24柔道部 > 選手ブログ > 柔道を突き詰める

パーク24柔道部

選手ブログ

柔道を突き詰める

4月に現役を引退し、指導者として第二の人生を歩み始めた海老沼匡です。
今はたくさんの指導者の指導法を真似してみたり、直接話を聞いてみたり、本を読んだり。まだまだ手探りで試行錯誤を繰返していますが、選手に必要とされる指導者になるべく、勉強しています。
私は小学生の頃から、試合の勝ち負けよりも内容を重視する指導者に教えて頂きました。そのことは今になって改めてすごく良かったと思っていますし、良い指導者に巡り会えて本当に良かったと心から思っています。また自分自身もそんな指導者になりたいとも思っています。
今回は試合内容のことではなく、柔道について私の見解を書こうと思います。個人的な見解ですので、暖かい目でみていただけたらと思います。
SNSの活用が進んでいるお陰で、中学生と高校生の試合を観る機会が増えました。みんな強くてしっかりしているなぁとか、この選手強くなりそうだなぁとか思いながら試合を観ています。全試合を観たわけではないのでなんとも言えませんが個人的な印象として、抱きついて勝負する選手が多いなという印象を受けました。
体の大きい、小さい関係なく、引き手と釣り手をしっかりと持って、もっと勝負してほしいなと思いました。組手のなかで、崩し、いなし、ずらし、さばきを大切にして間合いをとりながら組手の技術を突き詰めてほしいと私は思います。
それは自分がどこを目指しているかに繋がってくると私は考えています。
オリンピック、世界選手権を目指しているのか?
国内で勝つことが目標なのか?
はたまた今勝つことが目標なのか?
もちろん、中学、高校時代に勝つことは大切ですし、目の前の勝負にこだわることも大切です。ですが、オリンピック、世界選手権で勝ちたいのであれば、前えりでの組手の技術を突き詰めることが必要だと私は思います。
今年の東京2020オリンピックで活躍した日本の選手は、その組手の部分をしっかりとやります。その技術ができた上で、最後の勝負となったときに抱きついて勝負をします。基礎がしっかりとできた上で、最後の勝負として抱きつくという選択をとっているのです。
海外の強豪選手と戦う場合には、どんなにトレーニングをしても、筋力や身体能力では劣ってしまう場合があります。でもそれを補ってくれるのが組手の技術です。前えりを持って間合いをとりながら、崩し、いなし、ずらし、さばきを使う技術です。
基礎をしっかりと習得する時期の小学生、中学生、高校生は、目標を高く持って、世界で戦う、戦える柔道をしてほしいと思います。
始めるのに遅いということはありません。根気のいる練習になると思いますが、少しずつでも意識して柔道を突き詰めてほしいと感じました。
私はまだ指導者になったばかりで偉そうに言える立場ではありませんが、私の経験から中学生と高校生の試合を観て感じたことを書かせて頂きました。
未来ある子ども達が、世界の舞台で活躍するときを心よりお待ちしています。
また私自身も、選手に必要とされる指導者になるという目標に向けてたくさん勉強し、精進していきます。